新年度が始まって10日あまり。街を歩けば、真新しいスーツを着た新入社員の姿がまぶしく映る。しかし、本人に代わって企業側と交渉する「退職代行」サービスの現場では、すでに新卒者からの依頼が相次いでいる。「入社前と話が違うのですが……」。多くはそう切り出すという。
各地で入社式が行われた1日、東京都大田区の「アルバトロス」が運営する「退職代行モームリ」の電話に、さっそく新入社員からの依頼が舞い込んだ。「あんな会社とはもう話ができません。退職代行をお願いします」。美容関係の企業に就職したという20代女性の声は怒りで震えていた。 女性は入社前、髪の色は自由だと聞かされていたが、入社式直前に黒に染めるよう指示された。拒否すると、入社式に出席させてもらえなかった。そのままモームリに電話をかけて退職の手続きを進めてもらい、今は新しい就職先を探しているという。 モームリは弁護士の監修を受けてサービスを提供している。依頼主の雇用形態が正社員や契約社員の場合は2万2000円、アルバイトの場合は1万2000円で引き受ける。2022年3月にスタートし、総依頼件数はこの2年で8000件を超えた。
24年度が始まり、12日までの依頼件数は計545件。そのうち新卒者からの依頼は約80件だった。23年は4~5月で52件だったといい、アルバトロスの谷本慎二社長は「この数が多いか少ないかは分からないが、若い人を中心に今後も退職代行の需要は増えていくのではないでしょうか」と推測する。 新卒者の退職理由で目立つのは、「就労環境が入社前に聞いていたものと隔たりがある」という内容だ。谷本社長は「今の若い世代はSNS(ネット交流サービス)で他人の働く様子を見ることができます。そうしたなかで自分の働く環境に違和感を持つ人がとても増えているような印象があります」と解説する。 サービス利用者の約6割は20~30代の若者で占められるが、最近ではベテラン世代からの依頼も増えているという。昨夏には体調不良を訴えているのに、企業側の都合で退職をさせてもらえない正社員の70代男性から依頼があった。 谷本社長は語る。「新入社員に限らず、企業側は全ての従業員に歩み寄ろうとする姿勢が必要ではないでしょうか。そういう風潮が広がり、退職代行というサービスがなくなることが一番だと思っています」
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まず求人募集に載せる情報に対し、しっかり規制をかけるべき。
後々ひっかけがあるような書き方のものが多すぎる。
あたかも月給35万〜とかその給料から始められるような書き方をしながらも、実はそこまで達するまでにもの凄い壁があったり。
時間の無駄だしかなり悪質。
企業への罰則を含め規制をしてもらいたい。
悪質な職場や会社はもちろん沢山あると思いますが、労働とは多少なりとも苦労するものだと思います。自分の得意なこと好きなことだけやればよくて、休みも潤沢にあって、相性の良いひとにだけ囲まれて、給料が満足するだけもらえる、もっと自分にあった仕事があると信じてる人も多すぎると思います。心身壊れるようなところは辞めた方がいいと思いますが、労働して対価を得るには基本的に多少は苦労も伴うものと思って欲しいです。酷い労働条件で働かされる人達が減ると良いとは思いますが、一方で、「自分に合った仕事」「自分の潜在能力を生かせる仕事」に夢見すぎて挫折する方も増えた気がしています。
確かに入社前と話が違うと、勤務してからも全てがそうなんじゃないかと疑わしくなる。企業側も嘘偽りなくきちんと伝えるべき事は伝えないと、トラブルの元になりかねないですよね。そのまま入社し、後々労基に駆け込まれる可能性もありますしね。
そう思う反面、全て自分の理想に叶う会社はなかなか見つからないので、どこかで折れるところは折れないと…経験浅いまま転職繰り返したら結局それなりの会社にしか入れなくなるんじゃないかな。企業が転職歴を好意的に見てくれるのは、それなりの経験を積んでいる人材でしょうし…
製造業の中堅社員てすが、うちは新卒は理系しか取らない。バックオフィス系は全て中途。もちろん出入りは多いけど割り切ってます。基本的に好きじゃないと物事は続かないし、専門性が高いほどこの傾向は強い。中途採用も担当してますが、バックオフィス系は人材が山のようにいる。今はエンジニアが全く取れない。若い人には、是非キャリアアップのイメージを少しずつ固めていけるよう行動してもらいたいですね。あまり隣の畑の人ばかり見て、自分を見失わないようにしてほしいです。会社側も嫌々来られてもお互い幸せにはなれないですから。
コメント引用元:yahooニュース
退職代行サービス(たいしょくだいこうサービス)とは、労働者の退職の手続を代行するサービスである。2018年9月から12月にかけて、退職代行サービス「EXIT」がテレビ朝日、NHK、TBSなどテレビ番組に一気に露出し話題となった。そもそも社会的に転職者数が増加したことや、会社側の執拗な引き留めなどの労働問題がその背景にあると考えられている。退職代行は「民間業者」「労働組合」「弁護士法人」の3種類に分類される 。
業務の内容は業者ごとに異なるが、大きくは以下で示すとおりである。
電話、メール、LINEなどで業者と連絡を取り、退職したい旨や雇用形態などを伝える。
提示された退職代行費用を銀行振込またはクレジットカードなどで支払う。
業者が依頼者に代わって、退職の意思を伝える。
退職届を依頼者自身が作成、送付し、離職票などが会社から届き退職が完了する。
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