アングル:「トランプ氏推し」のロシアメディア、ロ大統領府は冷静

アングル:「トランプ氏推し」のロシアメディア、ロ大統領府は冷静

 10月22日、プーチン大統領を始めとするロシア当局者は、11月5日の米大統領選で誰が勝利してもロシアにとっては大差ないと主張する。写真は9月、大統領選候補者討論会の模様を写すモニター。フィラデルフィアで9月撮影(2024年 ロイター/Evelyn Hockstein)

[モスクワ 22日 ロイター] – プーチン大統領を始めとするロシア当局者は、11月5日の米大統領選で誰が勝利してもロシアにとっては大差ないと主張する。しかし、ロシア国営メディアの米大統領選の報道を見れば、共和党候補のトランプ前大統領を強く支持しているのは誰の目にも明らかだろう。

国営テレビ局チャンネル1のニュース番組は今月、米大富豪のイーロン・マスク氏とテレビ番組司会者タッカー・カールソン氏が民主党候補のハリス副大統領を中傷する動画を流した。
プーチン氏が皮肉交じりに先月語ったハリス氏の爆笑癖を放送で大きく取り上げ、ハリス氏の選挙戦中の最もさえなかった場面をまとめて流した。

チャンネル1は対照的に、トランプ氏と副大統領候補のバンス上院議員についてはトランスジェンダーの政策から移民問題に至るまでの全てで堅実で、常識があるとの内容を放送。トランプ氏を暗殺する計画が発覚したように、不吉な勢力に狙われていると描いた。
ロシア政府は誰が次期大統領になるのかは米国民だけの問題であり、誰が選ばれても協力すると言っている。また、国営メディアは、放送方針の意図的な操作を否定している。

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