転売目的で高級自転車窃盗容疑 ベトナム人2人逮捕、70件関与か 警視庁

時事通信

 東京都豊島区内でスポーツタイプの高級自転車が相次いで盗まれた事件に絡み、警視庁捜査3課が窃盗容疑で、いずれもベトナム国籍で職業不詳のブー・クアン・クエン(33)、ブイ・ズイ・コン(31)両容疑者を逮捕したことが11日、捜査関係者への取材で分かった。

 
 両容疑者は短期滞在ビザで来日し、盗んだ自転車をベトナムで転売していたとみられる。同課は両容疑者が昨年10月以降、豊島区や北区、文京区で起きた約70件の窃盗に関与したとみている。

 捜査関係者によると、両容疑者は今月2日午前4時ごろ、豊島区に住む男性(34)の自宅敷地内から、大手メーカー「メリダ」と「ビアンキ」のスポーツタイプの自転車2台(時価計約8万円相当)を盗んだ疑いが持たれている。

 両容疑者は別のベトナム人が経営する豊島区内の雑貨販売会社の事務所で寝泊まりしながら、工具などで鍵を破壊して自転車を盗んでいた。

 盗んだ自転車は雑貨販売会社が契約するアパートの一室に保管。数台盗むごとに解体して段ボールに詰め、航空機でベトナムに運んでいた。今年1月以降、十数回、日本に入国したことが確認されている。

 被害現場周辺の防犯カメラに両容疑者とみられる2人組が映っていたことなどから、同課が捜査していた。 

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