インターネットバンキング不正送金Gの首謀者(44)を逮捕 警察庁のサイバー特捜部が「暗号資産」の流れを突き止める サイバー特捜部による容疑者の摘発は国内で初めて

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警察庁のサイバー特別捜査部と警視庁などの合同捜査本部は、不正送金するためにインターネットバンキングのサーバーに他人のパスワードなどを使い不正アクセスしたとして不正送金グループの首謀者の男を逮捕しました。

不正アクセス禁止法違反の疑いで逮捕されたのは、無職の矢野洋平容疑者(44)です。

警察庁のサイバー特捜部や警視庁などの合同捜査本部によりますと、矢野容疑者は去年1月、24歳の男と共謀し、他人のIDやパスワードを使い、神奈川県の60代の男性の銀行口座に不正にアクセスし、残高の確認をおこなった疑いがもたれています。

矢野容疑者はインターネットバンキングによる不正送金をおこなう犯罪グループの首謀者で、SNSを通じて実行役を募っていたということです。

矢野容疑者のグループによる犯行は全国で20件以上確認されていて、被害額は少なくとも1億2000万円に上るとみられています。

被害金は暗号資産にかえられていましたが、警察庁のサイバー特捜部による分析で暗号資産の一部が矢野容疑者の関係先の口座に流れていたことを突き止め、逮捕に至ったということです。

サイバー特捜部による捜査で容疑者の逮捕にいたったのは、国内ではこれが初めてです。

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