ウクライナのドローン攻撃、弾薬の保管庫で火災か ロシア南西部

ウクライナのドローン攻撃によって上空に立ち上る煙/Obtained by CNN

(CNN) ロシア南西部のボロネジ州でミサイルや弾薬の保管庫だったとされる倉庫がドローン(無人機)に攻撃されて火災が発生し、非常事態宣言が出された。

ボロネジ州知事は7日、同州ポドゴレンスキーの住宅地がドローンで攻撃されたと発表。ウクライナの関係者はこの倉庫が狙われた理由について、ウクライナで戦闘を続けるロシア軍への弾薬供給に使われていたためだと話している。

ボロネジ州知事は「ボロネジ州の上空で昨夜、無人機数機が発見され、防空部隊によって破壊された。その残骸が落下したために倉庫で火災が発生した。ポドゴレンスキー地区では爆発物の爆破処理が始まった」と発表。現場の住宅地には非常事態宣言が出されたと述べ、負傷者はなかったものの、高齢女性2人が検査のため病院に運ばれたとしている。

現場では軍や警察が対応に当たっており、近隣の住民らには避難所を手配して、これまでに50人ほどの住民が仮設避難所に身を寄せているという。

一方、ウクライナの関係者は、ロシア軍への弾薬供給に使われていた倉庫をウクライナ保安局のドローンが攻撃したと述べ、「敵は地対地ミサイルや地対空ミサイル、戦車や大砲の砲弾、銃器の弾薬などを9000平方メートルの敷地に保管していた」と主張した。この主張についてCNN独自の検証はできていない。

ロシアのラブロフ外相は今回の攻撃を受け、「大統領は反撃すると明言した。近い将来、そうなるだろう」と国営放送に語った。

ロシア国防省は7日、ウクライナと国境を接するロシア西部ベルゴロド州でも6日夜にウクライナのドローン攻撃を阻止したと発表した。

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