イスラエル軍、ヒズボラ上級司令官殺害 レバノン南部攻撃で

イスラエル軍が3日、レバノン南部を攻撃し、イスラム教シーア派組織ヒズボラの上級司令官を殺害した。レバノン南部で6月撮影(2024年 ロイター/Stringer)

[ベイルート/エルサレム 3日 ロイター] – イスラエル軍が3日、レバノン南部を攻撃し、イスラム教シーア派組織ヒズボラの上級司令官を殺害した。レバノンの治安筋2人が明らかにした。

ここ約9カ月に及ぶ交戦で死亡した最高位の幹部の1人という。

ヒズボラは声明で、殺害されたのはモハメド・ナセル氏で「殉教者」と表現したが、詳細は明らかにしていない。イスラエル軍からのコメントは発表されていない。

情報筋によると、ヒズボラ戦闘員1人と民間人1人も死亡した。

これを受け、同組織は上級司令官などの「暗殺」に対する報復として、少なくとも2回の攻撃を行ったと発表。イスラエル軍基地にカチューシャ・ロケット弾100発、国境沿いの最大都市キリヤット・シュモナの別の基地にイラン製ミサイルを発射したという。

イスラエルのガラント国防相は、イスラエル軍はヒズボラを「毎日激しく」攻撃していると説明。交渉による合意に達することが望ましいが、同組織に対して必要なあらゆる措置を講じる準備があると述べた。

ロイターの集計では、レバノンでのイスラエルの攻撃により、これまでにヒズボラ戦闘員300人以上と民間人87人が死亡。イスラエルによると、レバノンからの砲撃で兵士18人と民間人10人が殺害されたという。

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