米原潜ヘレナ、キューバ・グアンタナモ湾に到着 ロシア艦艇のハバナ寄港翌日

2016年3月24日、大西洋を航行する米国の高速攻撃型原子力潜水艦「ヘレナ」/Mass Communication Specialist 1st Class Rafael Martie/US Navy/FILE
2016年3月24日、大西洋を航行する米国の高速攻撃型原子力潜水艦「ヘレナ」/Mass Communication Specialist 1st Class Rafael Martie/US Navy/FILE

(CNN) キューバのグアンタナモ湾で、米国の高速攻撃型原子力潜水艦「ヘレナ」が浮上した。キューバではこの前日、ロシア海軍が合同演習実施のため首都ハバナに到着していた。

米南方軍はX(旧ツイッター)に投稿した声明で、「高速攻撃潜水艦ヘレナがキューバのグアンタナモ湾に入った。米南方軍の管轄地域を通過する際の定期寄港の一環で、世界の海洋安全保障や国家防衛の任務を実施しているところだ」と説明した。

米海軍潜水艦の個々の動きは機密性が高く、めったに公表されることはない。

国防総省はロシアの艦隊について、フロリダ州沿岸から約145キロの距離にいるものの、米国の安全保障に脅威を及ぼすものではないと改めて指摘した。P8対潜哨戒機に加え、海軍の駆逐艦も米東岸の南沖を航行するロシア艦の動きを追跡したという。

国防総省のシン報道官は「我々はロシアのキューバ寄港計画を注視してきた。驚きではない」と述べ、過去の政権でも見られた定期的な寄港だとの見方を示した。

そのうえで「我々は米領海付近で活動する外国船の監視を常時行っている。無論、真剣に受け止めてはいるが、こうした演習が米国に脅威を及ぼすことはない」と指摘した。

バージニア州ノーフォークに拠点を置くヘレナはロサンゼルス級の高速攻撃原潜で、1980年代に就役した。世界の脅威の監視と対応を念頭に設計されている。

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