普通の人なら知っている紙幣や貨幣のデザインを変える理由

A.偽造されないため

当然知っている人のが多いと思いますが、Xでは「新デザインいらない」など言われていて驚いたので記事にしてみました。

紙幣としての価値があれば一般の方には特に困らないので、「あっ変わったな!」ぐらいの感覚でいいのではないでしょうか?

紙幣偽造ってされてるの?

警察庁引用

調べてみたらすぐに出てきました。令和2年には2,643枚、令和3年には2,075枚もあり、偽造通貨は結構あるんだなという印象でした。

ですが、これでも世界的に見たらかなり少ないそうです。

流通銀行券100万枚あたりで、イギリスでは207枚の偽札があるのに対し、日本は0.3枚しかないそうです。

定期的に紙幣を変え、偽造しにくい様々な対策がされており、現在の紙幣では3Dホログラム技術が導入され偽造されにくく安心して紙幣が使えるようになっています。

新しい紙幣の偽造防止策は?

新紙幣には、最新の高精細のすき入れが取り入れられます。 これまでは明るい場所で柄が浮かび上がるというものでしたが、今後の新紙幣では肖像の周囲に繊細な柄が浮かび上がるようになり、さらに偽造防止が強化されます。 また、中央の肖像の透かし以外にすき入れバーパターンと呼ばれる縦の棒の透かしも入ります。

今後も安心してお金が使えるのでありがたいですね!

財務省HP引用

国民の皆様にお金(紙幣や貨幣)を安心して使っていただくために最も重要なのは、偽造されたお金が出回らないようにすることです。万が一、偽造されたお金が広く出回ると、国民の皆様が手に取ったお金を信用できなくなったり、場合によっては被害を受けたりしてしまいます。

そうしたことを防ぐため、紙幣については、これまでも概ね20年毎に改刷(紙幣の偽造防止技術やデザインを新しくすること)を行ってきました。

そうした中で、
(1) 現在発行している紙幣は、2004年に発行を開始して以来、20年近くが経過し、その間に民間の印刷技術が大幅な進歩を遂げていること、
(2) 目の不自由な方や外国人のためにも、ユニバーサルデザインの考え方を踏まえた紙幣デザインが世界の潮流であること
などを踏まえ、より偽造しにくく、誰にとっても使いやすい紙幣となるようにするため、一万円券、五千円券及び千円券の3券種の改刷を実施することとし、2019年4月9日に発表しました。

また、五百円貨幣についても、2000年に発行を開始して以来、約20年が経過することから、今般、紙幣の改刷に合わせて、より偽造しにくくするための改鋳(貨幣の素材や偽造防止技術等を新しくすること)を実施することとしました。

財務省