この先1週間は晴れる日が多くなるでしょう。関東甲信など平年より遅れている梅雨入りの発表がさらに遅れる可能性もあります。6月後半に入ると、蒸し暑い日も増え、熱中症のリスクが高まりそうです。
1週目(10日~16日)関東甲信は今週も梅雨入り見送り?
平年より遅れている梅雨入りの発表ですが、この先も晴れる日が多く、関東甲信地方など、6月後半になる可能性もあります。また日に日に暑くなり、蒸し暑い日も多くなるでしょう。
明日10日(月)は、前線を伴った低気圧が本州の南を通過するでしょう。近畿は明け方まで、東海は朝まで、関東は昼ごろまで雨が降りますが、天気は次第に回復に向かいそうです。気圧の谷が通過する北海道は雨が降るでしょう。
11日(火)は、高気圧に覆われて北海道から九州の広い範囲で日中は晴れる見込みです。
12日(水)になると梅雨前線が西から北上し、13日(木)にかけて九州の南から本州の南岸付近に停滞するでしょう。ただ、陸地からやや離れて延びるため、雨が降るのは、太平洋側の沿岸部に限られそうです。前線の延びる位置が北にズレると晴れマークの所も雨に変わることもありますのでご注意ください。今日9日(日)梅雨入りの発表がなかった場合、九州北部から東海にかけては、続々と梅雨入りの発表があるかもしれません。関東甲信や北陸、東北では、前線がかかることはなく、雨が降っても範囲は狭いでしょう。梅雨入りはさらに遅くなる可能性があります。
14日(金)になると前線は南下して、15日(土)にかけて晴れる所が多くなるでしょう。16日(日)になると前線は再び九州の南から本州の南岸付近に北上して、曇りや雨の所が多くなりそうです。
梅雨入りしている沖縄は、雨が降り、雷雨や雨脚の強まることもあるでしょう。長雨による、土砂災害などに注意が必要です。
最高気温は、札幌や仙台では11日(火)以降は25℃以上の日が多く、30℃に迫る日もあるでしょう。東京や名古屋、大阪、福岡は30℃前後の日が続く予想です。
2週目(17日~22日)ぐずついた天気 蒸し暑い日続出
期間後半になると、ようやく梅雨前線が本州付近に停滞するようになるでしょう。期間前半に梅雨入りしなかった地域も続々と発表がありそうです。全国的に曇りや雨の日が多く、スッキリしない天気となるでしょう。梅雨のない北海道でも気圧の谷が度々通過するため雨の降る日がありそうです。
まだ少し先のことなので、予報には幅はありますが、前線が九州付近にかかり、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込む影響で、大雨になる可能性があります。近年は梅雨の時期に線状降水帯が発生し、記録的な大雨になったこともあります。予報が変わる可能性もありますが、最新の情報を確認し、ハザードマップの再確認や防災グッズの点検など大雨への備えをしておくとよいでしょう。
最高気温は、札幌は23℃前後と、日差しは少なくても7月並みの暑さが続く予想です。仙台も26℃前後の日が多く、じっとしていても汗が出てくるような暑さとなりそうです。東京から那覇にかけては30℃前後の日が多く、名古屋と大阪、那覇では連日のように30℃以上の予想となっています。湿度も高く、蒸し暑いでしょう。これまでより蒸し暑さが一段ランクアップする見込みです。こまめな水分補給や適切にエアコンを使用して、熱中症にならないよう一層の注意が必要となりそうです。…..