渋野日向子、15位→5位浮上 シャフト変更が奏功「めちゃ気持ち良く振れている感覚がある」 4年ぶり予選通過/米女子ゴルフ

渋野日向子
渋野日向子(株式会社 産経デジタル)
サンケイスポーツ

全米女子オープン第2日(31日、米ペンシルベニア州ランカスター・ランカスターCC=6583ヤード、パー70)首位に3打差の15位から出た渋野日向子(25)=サントリー=が3バーディー、3ボギーの70で回って、通算1オーバーの5位に浮上。2020年大会以来の決勝ラウンドに進んだ。単独首位から出た21年大会覇者の笹生優花(22)=フリー=は71で通算1アンダーの3位に後退。日本勢21人中14人が予選通過を果たした。67で回ったウィチャニー・ミーチャイ(31)=タイ=が通算4アンダーで単独首位に立った。

渋野が復活の予感を漂わせた。予選カットラインが8オーバーに設定されていた難コースで、3バーディー、3ボギーにまとめて決勝進出。2019年の全英女王が久々に上位で突破した。

「イーブンパーで回ることができてよかった。上位で戦うのはなかなか久しぶり。(残り)2日間、自分のプレーができるように頑張りたい」

1番(パー4)と3番(パー4)で3パットのボギーをたたいたが、盛り返した。4番(パー4)で2メートルのバーディーパットを沈め、パー5の7番でもスコアを伸ばす。そして見せ場は、9番(パー4)の2打目。残り158ヤードから6番アイアンを握ると、ピン50センチにつけるバーディー。「今日のベストショット」と本人も手応え十分だった。

今季は9戦中6度の予選落ち。ショットの精度が上がらず、パーオン率は55・09%(148位)だった。直近2大会も決勝ラウンドに進めていなかったが、今大会前にドライバーとアイアンのシャフトを以前使用していた柔らかいタイプに変更した。「めちゃ気持ち良く振れている感覚がある」と奏功し、2日目のフェアウエーキープは14ホール中13度だった。

予選通過は4位に入った20年大会以来。前回は単独首位で最終日を迎えたが、メジャー2勝目を逃した。あれから4年、と報道陣から伝え聞くと、「ちょっと衝撃」と目を丸くした。「コースにやられている感じがある」と苦しんだ全米の難セッティングでの好スコアは明るい材料だ。

「大きい大会だから、やれるだけやるぞと前向きな気持ち」。今はただ、最善の1打を積み重ねる。

元記事を読む