[東京 29日 ロイター] – 三菱電機 (6503.T), opens new tabは29日、重点成長領域と位置付けるパワー半導体の2025年度の売上高目標を2600億円以上(従来計画は2400億円以上)に引き上げた。電気自動車(EV)や脱炭素化のために需要が伸びている。営業利益率10%以上という目標と併せ、これまでの計画を23年度に前倒しで達成した。
パワー半導体のうち、同社が強みとするシリコンと炭素で構成されるSiC(シリコンカーバイド)モジュールは、EVへの搭載などで市場が拡大している。今後、洋上風力やロボットなどでも需要が見込まれている。
DX戦略も強化。デジタル基盤「Serendie(セレンディ)」を活用した関連事業の売上高を30年度に1.1兆円(23年度実績は6400億円)に拡大、営業利益率も23%(同16%)に引き上げる。電力機器、ビル管理などの各事業から得られるデータを収集・分析、事業領域を超えた新しい事業やサービスにつなげたい考え。