捜査のため訪れた市民の家から現金などを盗んだ罪に問われている元警察官の男に、京都地裁は懲役3年の実刑判決を言い渡しました。
京都府警の警察官だった林謙司被告は、5年前、事件の捜査で訪れた京都市伏見区の住宅から現金およそ10万円や腕時計を盗んだほか、4年前には、防犯指導などの名目で訪れた一人暮らしの高齢女性の家から、現金300万円を盗んだ罪などに問われています。
これまでの裁判で林被告は、「借金の返済などに使った」と起訴内容を認め、検察は懲役4年を求刑していました。28日の判決で京都地裁は、「犯行は巧妙かつ悪質であり、強い非難に値する。現職警察官の立場を悪用した一般市民に対する犯罪で刑事責任は重く、実刑をもって臨むほかない」として、林被告に懲役3年の実刑判決を言い渡しました。