駐車禁止場所に覆面パトカー、車内で隊員がハンバーガーを 通行人が110番、ルール守らず口頭注意「同僚の目が気になり…」 神戸

覆面パトカーが路上駐車したとされる国道2号の側道=神戸市兵庫区駅南通3
神戸新聞NEXT

神戸市内で今月、兵庫県警交通機動隊(交機隊)の覆面パトカーが駐車違反を疑われた。隊員が庁舎近くの駐車禁止場所にパトカーを止め、車内でテイクアウトしたハンバーガーを食べていたためで、交機隊は口頭で注意した。

 交機隊によると5月6日正午ごろ、同市兵庫区駅南通3で、制服姿の男性隊員2人が路肩に覆面パトカーを止めた。同区松原通4の交機隊本部庁舎から西に約300メートルの国道2号側道で、駐車禁止の標識がある。

 2人は運転席と助手席でハンバーガーやポテトを食べており、通りがかった男性が直接注意し、110番した。

 県警は駐車違反について捜査したが、「2人とも乗車しており、パトカーを放置したわけではない」として、交通反則切符(青切符)の対象ではなく警告にとどまると判断したという。

 一方、隊員には「昼食、休憩時は本部庁舎か最寄りの警察署、交番に立ち寄る」「パトカーで食事を買いに行かない」とのルールがあり、交機隊は「不適切だった」として口頭で注意。聞き取りに2人は「同僚の目が気になり、庁舎では食べづらかった」と説明したという。(井上太郎)

元記事を読む