大阪・関西万博 会場への『食品の持ち込み禁止』が一転して容認に 博覧会協会

 大阪・関西万博の会場への食品の持ち込みを原則禁止とした規約について、博覧会協会は5日、規約を更新し持ち込み禁止物から「食品全般」を除外したと発表しました。

 博覧会協会は今年1月、来年の万博で「食品全般、酒類、ビン・缶類の飲料」の持ち込みを原則禁止とする規約を公表しました。協会は禁止の理由について、手荷物検査に時間がかかることなどを挙げていました。

 その後、1月下旬に協会幹部は「検査の仕方を工夫することができるのではないか」として、規約を白紙にして見直す考えを示していました。

 規約をめぐっては、大阪府の吉村知事が「家族団らんで手作りの弁当を持ち込みたいという要望は多いと思う」として、見直しを求めていました。

 博覧会協会は5日に持込物禁止の規約を更新し、「食品全般」を除外したと発表しました。

 協会幹部によりますと、当初セキュリティ対策で時間がかかることや食中毒対策などで禁止にしていましたが、保冷バッグなどをカバンから取り出さない方法での検査や弁当などの持ち込みについては、温度管理や保冷バッグ利用など注意を呼び掛けることで対応できると判断したということです。