パレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエル軍は17日、イスラム組織ハマス最高幹部のシンワル政治局長を殺害したことが確認されたと発表した。ガザ最南部ラファで16日に殺害したという。シンワル氏は長くガザの最高指導者を務めてきた。組織の中枢を担ってきた幹部の死亡は、ハマスにとって大きな打撃になる。
イスラエル軍の発表によると、ハマスの幹部が潜伏している可能性を示唆する情報をもとに、軍の地上部隊が16日、ガザ南部で作戦を展開。シンワル氏らを殺害したという。イスラエル当局が身元の確認を進めていた。
シンワル氏は、昨年10月7日のイスラエルへの越境攻撃について、ハマス軍事部門トップだったデイフ氏(イスラエル軍が今年8月に殺害を発表)とともに主導したとみられていた。7月に政治局長だったハニヤ氏が訪問先のイランの首都テヘランで殺害されたのを受けて、後任に就いた。
朝日新聞社