◆RIZIN時代から階級を落としてUFC世界王座に挑戦
朝倉海(ジャパントップチーム)がいきなりUFC世界王座に挑戦する。
10月12日(日本時間13日)、UFCのダナ・ホワイト代表がSNSで、朝倉のUFCデビュー戦の相手が、現世界フライ級王者のアレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル・ATT)になることを発表。試合は、2024年12月7日(日本時間8日)の『UFC 310』(米国ラスベガス・Tモバイルアリーナ)のコ・メインとして、フライ級・5分5Rで行われる。現時点で同大会はダブル世界王座戦が決定。メインイベントは、UFC世界ウェルター級王者のベラル・ムハメド(米国)に、同級3位のシャフカト・ラフモノフ(カザフスタン)が5分5Rで挑戦することも発表された。
▼UFC世界フライ級選手権試合 5分5R
アレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル/ATT)王者 28勝5敗
朝倉 海(日本/JTT)挑戦者 21勝4敗
ダナ・ホワイト代表率いるズッファ社体制以降で、過去にUFCでいきなり王座に挑戦した日本人は2人。2001年2月の『UFC 30』で宇野薫が「初代バンタム級王座決定戦」でジェンス・パルヴァーと対戦し、5R判定負け。2002年3月に桜井“マッハ”速人が『UFC 36』で、世界ウェルター級王者マット・ヒューズに挑戦も4R TKO負けで、いずれも戴冠ならず。
その後、ランキング制が敷かれたUFCでは、岡見勇信が2006年のUFCデビュー後、オクタゴン10勝2敗と勝ち星を積み上げ、2011年8月の『UFC 134』で世界ミドル級王者アンデウソン・シウバに挑戦したが、2R TKO負け。
最後の日本人のUFC世界王座挑戦は、現RIZINフライ級王者の堀口恭司で、UFC4連勝をマークし、2015年4月の『UFC 186』で、世界フライ級王者デメトリアス・ジョンソンに挑戦も、5R 一本負けで王座獲得に失敗している。
◆◆異例のデビュー戦でのUFC王座挑戦
日本人がことごとく跳ね返されてきたUFC世界王座の頂。
近代UFCで、ランキング制となってからは、他団体の王者クラスの参戦でもいきなりタイトルマッチが組まれることは無く、今回の朝倉海の王座挑戦は異例の大抜擢といえる。
また、朝倉はRIZINではバンタム級(61kg)で王者となっているが、今回、UFCで選択したのはフライ級(56.7kg)。
RIZIN2戦目と3戦目で59.0kg契約で戦っている朝倉だが、フライ級戦は2017年6月の『ROAD FC 039』でのムン・ジェフン以来、7年半ぶり。また、ROAD FCでは王座戦ではなかったため、朝倉は+1ポンド規定内の57.3kgで計量しており、UFC王座戦の125ポンド(56.7kg)は初となる。