「証拠が集まらなかった」熊本地検が男2人を強盗致死罪などで起訴 元城南町議への『殺人の故意』立証できず

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FNNプライムオンライン

 3年前、熊本市南区の住宅で元城南町議の男性を殺害し金庫などを奪った疑いで逮捕・送検された男2人について、熊本地検は逮捕容疑の『強盗殺人』でなく、『強盗致死』の罪などで起訴した。またこの事件で、起訴された2人以外に指示役など、共犯者はいないとみられることが捜査関係者への取材で新たに分かった。

熊本地検は強盗致死の罪などで起訴
起訴されたのは、熊本市中央区渡鹿の無職・陳野直也被告(43)と八代市鏡町の塗装工・上田亨被告(41)。

起訴状などによると、陳野被告らは2021年5月に熊本市南区にある元城南町議・中村尊德さん(当時74)の自宅に侵入し、中村さんの手足をひもで縛ったほか、顔面に粘着テープを貼り付け、鼻と口をふさぐなどの暴行を加えて、抵抗できないようにして、敷地内から軽トラックや金庫など約100万円相当を強奪。その際に、一連の暴行により中村さんを窒息死させた罪に問われている。

この事件をめぐって、2人は強盗殺人などの疑いで逮捕・送検されていたが、検察は「殺人の故意を十分に立証できるほどの証拠が集まらなかった」として、2人を強盗致死罪などで起訴した。

2人以外の共犯者はいないとみられる
これまでの取材で、2人は当時、陳野被告が所有していたオートバイに2人乗りして現場を訪れていたことや、現場から奪われた金庫が県南の海中で見つかったことが分かっている。

また、捜査関係者によると、この事件では起訴された2人以外に指示役など、共犯者はいないとみられるということだ。

(テレビ熊本)

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