[東京 11日 ロイター] – 林芳正官房長官は11日午後の会見で、中国海警局の船2隻が10日に東シナ海の尖閣諸島(中国名:釣魚島)周辺の領海に「侵入」したことを受け、中国側に外交ルートを通じて厳重に抗議し、速やかな退去を求めたと明らかにした。
2隻とも11日午前11時10分ごろまでに退去したという。日本の漁船1隻に接近する動きをみせたため、海上保安庁の巡視船が漁船の周囲で安全確保に当たったと説明した。
林官房長官は「引き続き緊張感を持って尖閣諸島周辺の警戒監視に万全を尽くすとともに、中国側に対しては冷静かつ毅然(きぜん)と対応していく」と語った。