4月中旬、北海道旭川市で17歳の女子高校生を橋から川に落とし、殺害した罪などで起訴された21歳の女…検察は3日午後の起訴内容で、全裸で土下座などの女子高生を撮影した上、橋の欄干に座らせて「落ちろ」「死ねや」と言うなどした状況を厳しく指摘しました。
3日午後、殺人と不同意わいせつ致死の罪で起訴された旭川市の無職、内田梨瑚(りこ)被告。
起訴内容によりますと、4月19日午後11時40分ごろから約4時間、19歳の女、16歳の少年と共謀し、留萌市の17歳の女子高生を軽乗用車で旭川市まで監禁、途中、立ち寄った旭川市のコンビニエンスストアなどで馬乗りになって顔を殴るなどし、抗えない精神状態に追い込みます。
さらに、19日午前3時29分ごろから午前3時48分ごろまでの間、旭川市郊外の渓谷、神居古潭の神居大橋付近で、着衣を脱ぐよう命じて全裸、土下座で謝罪させる様子をスマートフォンで撮影。
そして、神居大橋の欄干に座らせて「落ちろ」「死ねや」などと言いつけ、約10メートル下の石狩川に落とし、殺害した罪に問われています。
事件のきっかけは、内田被告がラーメンを食べる様子の画像を女子高生が無断でSNSに使ったことで、内田被告に「どう、落とし前つけんの?誰に喧嘩売ってんの?」などと脅された女子高生は、解決金として、電子マネーで10万円を払うことを提示。
しかし、送金が上手くいかず、内田被告らが殺害の前日、留萌市の道の駅を訪れ、初めて女子高生と会ったとみられています。
検察は、認否を明らかにしていませんが、捜査関係者によりますと、内田被告は取り調べに対して「橋から落ちたかどうかは知らない。置いてきただけだ」などの旨の供述で、否認を続けていたということです。