「死ぬために送られる」ロシア突撃兵、インタビューで語った最激戦地

ウクライナ東部ドネツク州で2023年5月、捕らえたロシア兵に水を与えるウクライナ兵=ロイター
ウクライナ東部ドネツク州で2023年5月、捕らえたロシア兵に水を与えるウクライナ兵=ロイター(朝日新聞)
朝日新聞デジタル

 ロシアが侵攻したウクライナの東部ドネツク州の激戦地で捕虜となったばかりのロシア兵3人が同州内の捕虜一時収容施設で、朝日新聞の取材に応じた。3人は別々の部隊で突撃任務に従事した際に、5月に戦場で捕らえられた。

 ロシア兵3人は「志願兵」として、入隊の契約書にサインをして、不十分な訓練のまま前線に送られたという。ドネツク州にはロシアが大量の兵士を投入。2月に要衝アウジーイウカをロシア軍が占領して以来、徐々に進軍している。ウクライナのゼレンスキー大統領が6月、「最も困難な状況」と語る最激戦地になっている。

 ただ、ロシア兵は取材に、ウクライナよりも自軍兵士が多く死んでいると指摘。前線には「死ぬために送られる」との声がもれ、「戦場は恐ろしかった」と口をそろえた。「2週間生き延びれば偉業だ」とも話した。(ウクライナ東部ドネツク州=杉山正)

朝日新聞社

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