無人機で一変した戦争、米国の台湾有事戦略でも主役に

Photo US Navy
[ロンドン 21日 ロイター] – ウクライナ海軍が実戦投入した水上無人艇「シー・ベビー」は全長わずか6メートル、海面からの高さ60センチだが、最大850キロの爆薬を搭載し、最長で1000キロ走行できる。
レーダーに反射しにくいステルス性の素材で造られているほか丈も低いため敵にほぼ探知されず、ウクライナ国産の対艦ミサイル「ネプチューン」や、より小型の水上無人艇「マグラ」、英国製巡航ミサイル「ストームシャドー」などとの組み合わせによって多大な戦果を挙げている。

ウクライナの政府高官や専門家の分析では、ロシア黒海艦隊の全艦艇の最大で3分の1を沈めたか、損害を与えたという。
一連の攻撃はロシアが一方的に併合したクリミア半島のセバストポリ軍港に対して行われ、ロシア艦艇の大半は黒海のずっと奥のノボロシスク軍港に退避せざるを得なくなった。
そのため黒海艦隊はウクライナの重要な港であるオデッサに脅威を与える力はなくなった。より重要な点は、無人兵器の威力によってウクライナからの海運輸送路が確保され、より多くの穀物を輸出できるようになったことだろう。

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