「ニコ動」復旧へ1カ月超の見込み ランサムウェア含む大規模なサイバー攻撃を確認

サイバー攻撃を受け、ニコニコサービスが利用できない状況について説明するホームページ(ニコニコ動画のホームページから)

8日未明に出版大手KADOKAWAのグループ会社の複数のサーバーがサイバー攻撃を受けた問題で、KADOKAWAと動画配信サイト「ニコニコ動画」を運営するドワンゴは14日、サイバー攻撃はデータを暗号化する「ランサムウェア」を含む大規模なものだったことが確認され、システム再構築の必要があるニコニコ動画の復旧には「1カ月以上かかる見込み」だと発表した。

発表によると、8日午前3時半ごろ、KADOKAWAグループのデータセンターの複数のサーバーにアクセスできない障害が発生し、社内調査でニコニコ動画などのサービス群を標的とした大規模なサイバー攻撃を受けていたことが判明。データ保全のためサーバーをシャットダウンする緊急措置を取っており、出版事業やオンラインショッピングサイト、同グループ内の経理システムにも影響が出ている。

ドワンゴは「今回のサイバー攻撃は発覚後も繰り返し行われ、シャットダウンした後も遠隔でサーバーを起動させて感染拡大を図る行動が観測された」と説明。これまでに投稿された動画データはパブリッククラウド上で運用されており、被害は受けていないという。

また、14日午後3時から、動画視聴やコメント投稿などの基本機能のみを備えた代替サイト「ニコニコ動画(Re:仮)」のサービスを開始している。

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