元衆議院議員の弁護士の男が「詐欺の被害金を回収できる」などとうたい、特殊詐欺グループとの関連が疑われる男女に弁護士の名義を貸し、法律事務をさせたとして警視庁に逮捕されました。
弁護士法違反の疑いで逮捕されたのは、元衆議院議員で弁護士の今野智博容疑者（48）ら男女11人です。
今野容疑者は去年12月ごろから今年1月ごろにかけて、弁護士資格を持たない男女に弁護士の名義を貸して、詐欺事件の被害者の男女5人から依頼を受け、被害金の請求手続きを助言させた疑いが持たれています。
捜査関係者によりますと、今野容疑者が名義を貸した相手は特殊詐欺グループとの関与が疑われているということです。
記者
「今野容疑者らは被害者に『詐欺の被害金を回収できる』などといって着手金を受け取っていたということです」
警視庁は、今野容疑者らが同じ手口で詐欺事件の被害者900人ほどから総額およそ5億円の着手金を集めたとみて余罪を調べています。