「森林環境税」6月から1人年額1000円徴収 森林破壊してメガソーラーは放置?

「森林環境税」とは、国内の森林整備を目的としたもので、納税義務者約6200万人から、1人年間1000円徴収され、年間で約620億円の税収が見込まれている。住民税に上乗せする形で徴収し、国に納められた後、都道府県や市町村に配分される。

メガソーラーでの森林破壊はどうなった? 大規模太陽光発電所建設と森林伐採問題

メガソーラー発電所の建設には大量の土地が必要となる。これはしばしば森林伐採という形で現れ、森林の消失につながり、2018~20年にかけて福島県で設置された大規模太陽光発電所、京都府で設置された大規模太陽光発電所は、それぞれ約30ヘクタールの森林を伐採した。この森林には1年間で約1300トンのCO2を吸収する能力があったと報告されている。
これは、地元の生物多様性を損なうだけでなく、森林が吸収する二酸化炭素の量の減少や地滑りのリスクが高まることなどが指摘されている。

そうした報告があるのにもかかわらず、森林破壊して太陽光発電を作ることに特に何の対策も見られない。2022年5月の時点で、再エネ開発(太陽光と風力発電)によって約2万3000ヘクタールの森林が失われたとするデータもあり、その深刻さが垣間見える。

再エネ賦課金とって山削ってソーラーパネルつけて、森林守るために森林環境税はおかしいとの声も

再エネ発電促進賦課金とは、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」によって電力会社等が買取りに要した費用を、電気のご使用量に応じて、電気料金の一部として、電気をご使用になるお客さまにご負担いただくものとされ、電気を使えば勝手に徴収される仕組みだ。

再エネ賦課金で森林を伐採しメガソーラーを設置、その後その減った森林を増やそうと森林環境税で徴収。これをダブスタというのだろうか…さすがに税金の使い方を考えてほしいものだ。