ドジャースの大谷翔平投手(29)が29日(日本時間30日)、敵地でのメッツ戦に「2番・DH」で先発出場。第4打席で10試合、46打席ぶりの一発となる今季14号を放った。メッツの本拠シティ・フィールドでは初本塁打でこれで日本選手最多を更新する26球場目のアーチ。これでリーグトップのブレーブスのマルセル・オズナ外野手(33)に2本差に迫った。
待望の一発が生まれたのは7―3と突き放して迎えた8回2死二塁の場面だった。右腕ロペスに対し、カウント0―2から外角の95.9マイル(約154.3キロ)シンカーを捉えると、左越えへ。打球速度103マイル(約165.7キロ)、34度の角度で高々と上がった打球は左翼席で弾んだ。マルチ安打は出場6試合ぶりで、復調を印象づける一発に大谷はダイヤモンドを回りながら笑顔を見せた。
左飛、二ゴロで迎えた第3打席は2―0の5回1死一塁の場面。左腕ピーターソンのけん制悪送球で一塁走者バルガスが二塁へ進むと、1ストライクからの2球目の内角シンカーを強振。114.1マイル(約183.6キロ)の痛烈な打球はあっという間に二遊間へ抜け、4試合ぶりの打点でチームに3点目をもたらした。
大谷は28日のメッツとのダブルヘッダー第1戦は5打数無安打、2三振に倒れた。これで17日のレッズ戦の12号を最後に今季ワーストの41打席ノーアーチ。開幕からの40打席ノーアーチを上回った。第2戦はチーム方針で休養のため欠場。それでもロバーツ監督は「彼は100%に近づいている。心配はしていない」と問題なしを強調した。
大谷は今月16日のレッズ戦で一塁走者として出塁後、けん制球が左太腿裏を直撃。打撃に影響はないもののロバーツ監督が走塁に制限をかけていることを明かした。27日に取材に応じた大谷は、患部について「日に日には良くなってきている」としていたが、けん制球が直撃する前日の15日時点で.364だった打率は、28日終了時点で.329まで急降下していた。