[東京 28日 ロイター] – トヨタ自動車(7203.T), opens new tab、は28日、脱炭素社会の実現に向けた新型エンジンを開発すると発表した。
従来のエンジンに比べ高効率・高出力を実現しつつ排気量を抑えて小型化、多様なカーボンニュートラル燃料にも対応させる。新型エンジンとモーターやバッテリーなどの電動ユニットとの最適な組み合わせを目指す。
SUBARU(スバル)(7270.T), opens new tab、マツダ(7261.T), opens new tabも加えたこの日の3社合同説明会では、マツダもロータリーエンジン、スバルも水平対向エンジンを電動化時代に合わせて進化させる意向を示した。
仕入先のエンジン部品メーカーが金融機関から融資を受けにくい現状もあり、3社はエンジンを生かした車を作り続ける方針を強く表明することで仕入先を支援し、サプライチェーン維持を図る。
トヨタの佐藤恒治社長は「電動化を前提とすることで、エンジン構造の合理化、小型化を図り、搭載の自由度を高めていく」と説明。「ハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の実現を可能にする電動化時代に最適なエンジンを開発する」と語った。欧米を中心にEVの成長が鈍化する中、脱炭素への現実解としてHVの需要が高まっており、中国ではPHVも増えつつある。