藤井聡太名人が初防衛で8冠維持 4勝1敗で豊島将之九段を下す

将棋の第82期名人戦七番勝負第5局2日目に臨む藤井聡太名人=北海道紋別市(日本将棋連盟提供)
将棋の第82期名人戦七番勝負第5局2日目に臨む藤井聡太名人=北海道紋別市(日本将棋連盟提供)

将棋の藤井聡太名人(21)=棋聖・竜王・王位・叡王・王座・棋王・王将=に豊島将之九段(34)が挑戦した第82期名人戦七番勝負の第5局が26、27の両日、北海道紋別市で指され、先手の藤井名人が99手で勝ち、対戦成績4勝1敗で初防衛を果たした。

タイトル全8冠を持つ藤井名人は名人初防衛で、タイトル戦での連覇を敗退なしの22と伸ばし、自身が持つ記録を更新した。一方で、並行して行われている第9期叡王戦五番勝負は第3局を終えて1勝2敗と、タイトル戦初のカド番に追い込まれており、31日に第4局が行われる。

第77期以来の名人復位で無冠返上を目指した豊島九段のタイトル奪還はならなかった。

終局後、藤井名人は「シリーズの内容としては反省点もあるが、何とか防衛という結果を出せたことは良かった」、豊島九段は「(今シリーズは)全体的に良くない手が多かった。名人戦の経験を生かして頑張っていきたい」と、それぞれ話した。

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