■プロ野球 阪神 0-1 巨人 (24日 甲子園)
巨人は首位・阪神に勝利し、連敗を4で止め、22勝20敗4分とした。試合は5回に泉口の適時打で先制すると、先発の戸郷が8回まで2つの失策のみのノーヒット投球。9回は8番・木浪からもこの日初めての四球を出すと、送りバントを決められ1死二塁。ここで近本を一直、中野を空振り三振に抑えゲームセット。9回を123球、5奪三振で許した出塁は四球1、失策2のみだった。巨人の投手が阪神相手に甲子園でノーヒット・ノーランを達成するのは1936年9月25日の沢村栄治以来、88年ぶり。戸郷は4勝目(2敗)。
戸郷は昨年の山本由伸以来、プロ野球史上89人目101度目のノーヒットノーランを達成。球団では2018年の山口俊7月27日中日戦(東京ドーム)以来6年ぶり、13人目の偉業となった。また甲子園球場では1992年の湯舟敏郎(阪神)以来32年ぶりの達成となった。
スタメンは1番ライト・丸、2番サード・坂本、3番セカンド・吉川、4番ファースト・岡本和、5番レフト・長野、6番キャッチャー・岸田、7番センター・オコエ、8番ショート・泉口、9番ピッチャー・戸郷のオーダーを組んだ。
戸郷は今季9度目の登板、ここまで3勝2敗、防御率2.17。前回の5月17日・広島戦(マツダスタジアム)は5回を6安打2失点(自責2)で負け投手。今季の阪神戦は3度目、2勝0敗、防御率2.31。
阪神先発・及川に対し、先頭の丸が左前安打で出塁も、坂本の捉えた打球はセンター正面の中飛、吉川が二ゴロ併殺打に終わる。
戸郷の立ち上がりは近本、中野、森下を全員中飛に打ち取り三者凡退。しかし打線は2回に先頭の岡本和が四球を選ぶも、長野が見逃し三振、岸田が三ゴロ併殺打に終わる。
3回には1死から泉口が左前安打を放ち、戸郷が送りバントを決め2死二塁も、丸が差し込まれ左邪飛に倒れ毎回走者を出すも得点ならず。
戸郷は2回を三者凡退、3回は自らの悪送球で走者を許すも近本を右飛に抑える。続く4回には2番からの相手打線を三者凡退とここまでノーヒット投球。
すると打線は直後の5回に、1死からオコエが左前安打を放ち、盗塁を決め二塁へ。続く泉口が左前適時打を放ち1-0。ここで及川がアクシデントで降板し、2番手・漆原に交代。戸郷は2打席連続送りバントを決め2死二塁。丸は四球を選ぶも、坂本が遊ゴロに倒れ追加点ならず。
5回の戸郷は先頭の糸原をファースト・岡本和の失策で出塁を許すも、前川を遊飛、坂本を三ゴロ併殺打に打ち取り結果的に3人で抑える。戸郷は5回までノーヒット投球。
打線は6回に1死から岡本和、長野が連打で一、二塁とするも、岸田がこの日2つ目の痛恨三ゴロ併殺打で無得点。7回には3番手・岡留に対し、先頭のオコエがレフトへ二塁打を放つと、泉口の右飛でタッチアップし三塁へ進み1死三塁。戸郷は空振り三振、丸は変わった富田から四球を選ぶも坂本が空振り三振に終わる。
戸郷は6回がミエセス、近本を連続空振り三振で三者凡退。さらに7回、8回も中軸を相手に三者凡退に抑えノーヒット投球のまま9回へ入った。
9回は先頭・木浪に四球を出すも代打・小幡に犠打で1死二塁の同点機に近本を一直、中野を最後は空振り三振に斬って取った。