米、ウクライナ追加支援 東部の抗戦支援に対戦車兵器「ジャベリン」や砲弾など430億円

ウクライナ東部ドネツク州での演習で、携帯型ミサイル「ジャベリン」を使うウクライナ兵(同国国防省提供・AP=共同)

【ワシントン=坂本一之】米国防総省は24日、ロシアの侵略を受けるウクライナに対し、2億7500万ドル(約430億円)相当の追加軍事支援を実施すると発表した。東部ハリコフ州への攻撃を強めるロシア軍に対抗するため 大統領権限で米軍の在庫から素早く装備を供与する枠組みを活用し高機動ロケット砲システム「ハイマース」用の弾薬や携行式対戦車ミサイル「ジャベリン」などを支援する。

米国防総省は今回の支援に関し、ウクライナ軍が「最も差し迫った戦場で必要な装備」とし、激戦地となっているハリコフなどの防衛を支える。155ミリ砲弾や対戦車ミサイル「TOW」、対戦車地雷、車両なども供与する。

ブリンケン国務長官は声明で、ウクライナ支援の緊急予算が4月に成立したことを受けて発表してきた追加軍事支援の装備は「すでに(ウクライナの)前線に届いている」と説明。今回発表の装備に関し「ウクライナ軍が自国の領土、国民を守るために使用できるよう可能な限り迅速に送る」と強調した。

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