5月21日、韓国軍の新兵訓練施設で手榴弾による爆発事故が起き、訓練兵一人が死亡、訓練を指揮していた教官の小隊長が重傷を負った。
韓国メディアの報道によれば、事故は21日午前10時頃、世宗市にある陸軍訓練所での陸軍第32歩兵師団新兵教育隊による手榴弾投擲訓練中に起きた。訓練兵の一人が手榴弾の安全ピンを抜いたまま保持。訓練教官の小隊長の安全措置の確認の際に爆発した。詳細な訓練内容、訓練兵が勝手に安全ピンを抜いたのか、安全ピンを抜くよう指示があったのかは不明だ。一般的な手榴弾は仮に安全ピンを抜いても、起爆レバーを握ったままであれば爆発する事はないので、起爆レバーは外れていた推測される。通常、手榴弾は起爆レバーが外れてから3~5秒ほど爆発する。
訓練兵は心肺停止の状態で国軍首都病院に緊急搬送され、その後、死亡が確認された。教官の小隊長は腕などに重傷を負ったが、命に支障はないとの事だ。軍当局は「当時、訓練兵と小隊長はいずれも防弾服を着用していた」と話している。手榴弾投擲訓練は全6週間の新兵訓練期間のうち5週目に行われる。事故原因は陸軍警察と警察によって調査中だ。陸軍本部は今回の事故原因が究明されるまで手榴弾投擲訓練の際、実弾訓練を禁止、代わりに練習用手榴弾を使用するよう全軍に指示した。