[ワシントン 22日 ロイター] – ドナルド・トランプ前米大統領が自身の不倫の口止め料を不正に処理したとして、米大統領経験者として初めて刑事責任を問われている裁判は、陪審員が早ければ来週にも評決を下し、その結果が今年の米大統領選に大きな影響を及ぼす可能性がある。
トランプ氏は2016年の選挙直前、不倫関係にあったと主張するポルノ女優ストーミー・ダニエルズさんへの口止め料支払いを隠蔽するために業務記録を改ざんしたとして34件の罪に問われ、無罪を主張している。
トランプ氏はこのほか、20年の米大統領選で敗北したジョージア州などでの結果を覆そうとした罪や、大統領退任後に機密文書を持ち出した罪などで計4つの訴訟を起こされている。不倫口止め裁判は、この中で最も選挙戦への影響が小さいとの見方が一般的だ。
しかし、共和党大統領候補指名が確実なトランプ氏は過去数週間、この裁判に時間を取られ、選挙運動に費やすよりも法廷にいる時間の方が長い。しかも、不倫口止め裁判は11月の本選前に審判が下る可能性がある唯一の訴訟だけに注目度は高い。元記事を読む