中国人民解放軍(PLA)の東部戦区は、陸海空軍とロケット部隊が参加する合同軍事演習を午前7時45分(日本時間午前8時45分)に台湾周辺で開始したと発表した。
演習は24日までの予定で、台湾海峡、台湾の北部や南部、東部のほか、台湾が実効支配する金門島、馬祖島、東引島などの周辺で実施されているという。
台湾国防部(国防省)は演習を非難し、台湾周辺地域に部隊を派遣しており、領土を防衛できると確信していると述べた。
同省は「今回の軍事演習は台湾海峡の平和と安定に貢献しないばかりか、(中国の)軍国主義的精神を浮き彫りにするものだ」と非難した。
台湾高官は匿名を条件にロイターに対し、今回の演習は台湾が想定していたシナリオの一部であり、台湾政府は中国軍の動きを「包括的に把握」していると語った。台湾当局は頼清徳氏の就任前に中国軍の動きを注視していると説明していた。