【ニューヨーク時事】米シーフードレストラン大手レッドロブスターは19日深夜、連邦破産法第11条(日本の民事再生法に相当)の適用を、南部フロリダ州の連邦破産裁判所に申請したと発表した。
コロナ禍や根強いインフレで鈍った客足を取り戻そうと昨年始めたエビの食べ放題メニューが裏目に出て、財務状況が悪化した。
裁判所に提出された資料によると、同社の負債総額は最大100億ドル(約1兆5600億円)に上る。大半の資産を売却し、店舗削減を進める方針。債権者から1億ドルの資金支援を確保した。破産手続き中も通常営業する。
食べ放題メニューによる採算悪化などに加え、人手不足に伴う人件費の増加も痛手となった。
レッドロブスターは米国を中心に、日本やタイなどでも店舗を展開。日本法人のレッドロブスタージャパンは先月、破産申請の検討が報じられた際、「資金繰りなどは日本で完結しており、経営母体が別だ」として、影響がないとの見解を示していた。