38歳で引退の岡崎慎司、現役ラストマッチで先発し献身プレーで“らしさ”貫く! 交代時に両チームの選手が花道、笑顔でピッチを去る

現役最後のゲームに臨んだ岡崎。(C)Getty Images
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慣れ親しんだCFで53分までプレー

現地時間5月17日に開催されたベルギーリーグの第39節(プレーオフ2の9節)で、日本人6選手が所属するシント=トロイデン(STVV)が三竿健斗と明本考浩が先発したルーベンとホームで対戦。1-1のドローに終わった。

今シーズン限りでの引退を発表し、これが現役最後の試合となる岡崎慎司は、鈴木彩艶、伊藤涼太郎、山本理仁、藤田譲瑠チマとともにスタメン出場(小川諒也はメンバー外)。慣れ親しんだCFでプレーした。

 元日本代表FWは前線からさぼらずにプレスをかけ、献身的なスタイルを最後まで貫いた。ボックス内でシュートを打てそうな場面でも味方へのパスを選択するなど、利他的な部分も変わらない。

 STVVの左ウイングバック、エリック・ジュニオール・ボキャがマッチアップした明本のマークに苛立ち、小競り合いになりそうな場面で、間に入って仲裁する姿も印象的だった。
 
 53分にベンチに下がる際には、両チームの選手が作った花道を通って送り出され、満足そうな笑顔を見せた。

 現在38歳の名ストライカーは、これまで清水エスパルス、ドイツのシュツットガルトとマインツ、イングランドのレスター、スペインのウエスカとカルタヘナでプレー。レスターでは不動のレギュラーとして“奇跡のプレミアリーグ制覇”に貢献した。

 119キャップを刻んだ日本代表でもワールドカップに3大会連続で出場し、歴代3位の50得点をマークしている。

 全力を尽くすプレースタイルの人間性でファンからも愛されたレジェンドが、スペイクを壁に掛けた。

元記事を読む構成●サッカーダイジェストWeb編集部