横田真一52歳「体は干からびているけど…」 ツアー史上最長のブランクVへ 暫定3位と好位置で決勝Rへ

<関西オープン第2日>13番でホールインワンの横田真一は7Iとボールを手に笑顔(撮影・井垣 忠夫)
<関西オープン第2日>13番でホールインワンの横田真一は7Iとボールを手に笑顔(撮影・井垣 忠夫)
スポニチアネックス

男子ゴルフツアー 関西オープン第2日 ( 2024年5月17日 滋賀県・名神八日市CC=6869ヤード、パー70 )

 横田真一(52=ELPA)が1イーグル、2バーディー、2ボギーの68をマークし、通算5アンダーで暫定3位と好位置につけた。
 52歳でもまだまだやれるとプレーで証明した。2日連続で堂々の60台をマーク。実測163ヤードの13番パー3ではいぶし銀のプレーを披露した。

 7Iで放った第1打はグリーンエッジに落ちると、そのまま吸い込まれるようにカップイン。09年以来15年ぶりにツアー通算5度目のエースを達成し、「最近目があまり良くないのでちょっと見えなかった。結構ねホールインワンは慣れている。(人生で)10回以上やっている」と豪快に笑った。

 片山晋呉のコーチを務める谷将貴氏に昨年10月から師事。それまではシニアツアーでも予選落ちが続いていたが、「人生で初めてコーチ契約をした。ガラッと変わった」と以降は4戦連続トップ10入りを果たした。勢いそのままに、今季レギュラーツアー初戦は上位で予選を突破。「きょうもほぼほぼ完ぺきかな。予選通過で十分満足している。猛烈に超楽しいですね」と充実の表情を浮かべた。

 20年3月にYouTubeに「横田真一チャンネル」を開設し、現在の登録者数は19・8万人を超える人気ぶり。ゴルフクラブを扱う動画は再生数がいいようで、毎週中古クラブを販売する店に足を運び、珠玉の一本を探し求める。

 現在のセッティングで1番のお気に入りはUT。3万円で購入したといい、「凄い自信を持っている。相当火吹いているし」と絶賛した。50歳を過ぎた頃からスペックをやさしいものに変更したことが奏功。「シャフトが重いと振り遅れてバタンってダフったりする。2年も体疲れているなと思っていたけど、衰えているんだろうって。衰えを認めた今日この頃」と笑顔で話した。

 現状首位とは4打差と射程圏内。10年10月のキヤノンオープン以来13年222日ぶりの優勝となれば、ツアー史上最長のブランクVとなる。「体は干からびているけど、粘り気を出してちょっと食いついていきたい」。今週は51歳の片山晋呉も暫定8位と好位置をキープ。若手に負けじと50代ベテランが大会を盛り上げる。

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