特定秘密保護法の成立から10年を迎え、首相官邸では15日夕、情報保全諮問会議が開かれた。
特定秘密を巡っては4月、防衛省が、陸上自衛隊と海上自衛隊でそれぞれ漏洩事案が発生したとして、計5人の懲戒処分を発表している。
岸田首相は、「戦後最も厳しく複雑な安全保障環境のもと、平和な暮らしを守り抜くためには、情報とその保全が極めて重要だ」と強調。
情報漏洩事案について、「あってはならないことだ。一昨年にOB隊員への漏洩が明らかになったばかりで、積み上げてきた信頼を損なう由々しき事態だ」とした上で、「防衛省のみならず、全ての関係省庁において、再発防止と適正な運用を徹底していく」と述べた。