◆米大リーグ ブレーブス―カブス(15日・米ジョージア州アトランタ=トゥルイストパーク)
カブス・鈴木誠也外野手(29)が15日(日本時間16日)、敵地・ブレーブス戦に「2番・右翼」でスタメン出場し、8回の5打席目に復帰後5試合目での初アーチで、4月13日(同14日)の敵地・マリナーズ戦以来約1か月ぶりとなる4号ソロを放った。
豪快な一発が出たのは6―1で5点をリードした8回2死走者なしの5打席目だった。カウント2ボール、1ストライクから、3番手の40歳右腕・チャベスの87・9マイル(約141・5キロ)カットボールを捉えると、打球は中堅左のスタンドへ飛び込んだ。打球速度は105・9マイル(約170・4キロ)、打球角度は32度、飛距離は412フィート(約126メートル)という打った瞬間分かる本塁打だった。
久々にアーチを描いた。4月14日(同15日)の敵地・マリナーズ戦後に右脇腹痛を訴えて負傷者リスト(IL)入り。15試合で3本塁打、打率3割5厘と好調を維持していた中での悔しい離脱となった。マイナー2試合の出場を経て10日(同11日)の敵地・パイレーツ戦でメジャー登録され、翌11日(同12日)の同カードでスタメン復帰。いきなり2安打を放った。だが、その後3試合では1安打のみで、復帰後の4試合で本塁打は出ていなかった。
この試合でチームに勢いをもたらしたのも誠也だった。2試合、18イニング連続無得点でブレーブスに2連敗を喫していたカブス。初回、先頭のトークマンが先発右腕・モートンの初球を左翼席に運び、チームにとって19イニングぶりの得点をもたらした。すると続く鈴木も右翼への二塁打。外角の直球を振り抜くと、投手に当たって打球の角度が変わり、2試合ぶりの安打となった。カブス打線はその後もつながり、初回だけで3点を先制して一気に試合の主導権を握った。鈴木が湿り気味だった打線に勢いをもたらした。2打席目以降は左飛、遊飛、中直と3打席は凡退していたが、5打席目に再び会心の当たりを見せた。
誠也の本塁打は広島時代の182本に加え、カブスでは38本目となり、日米通算220本となった。